企画提案書 / Proposal

中古収益物件 セカンダリー・
プラットフォーム開発のご提案

市場・競合・自社の分析にもとづき、総合型プラットフォーム(Plan C)を、段階的な構築計画実際に動くモックまで具体化した資料です。

共通前提:仲介手数料ではなく“情報”で稼ぐ 対象:太陽光発電所・系統用蓄電所 立ち位置:取引には立たない中立の情報媒体 巻末に用語集つき
3C & Positioning / 分析の裏付け

この提案は、市場・競合・自社の網羅的な分析から導いています

顧客(市場)・競合・自社の3C分析と、既存サービスのポジショニング分析を重ねた結果です。競合調査は太陽光セカンダリー各社(ソルセル/タイナビ発電所/とくとくファーム/クラベール/セカンドソーラー 等)と、他業界の情報プラットフォーム(楽待・健美家・CoStar 等)を参照しました。

Customer / 市場顧客・市場
  • 太陽光:需要は堅い。新設FITがほぼ消え中古取引が主流化。稼働中物件は約1か月で売れるほど流動性が高い。
  • ただし供給がボトルネック。安定投資ゆえ売り手が少なく、案件は取り合い。=売り物を集める仕組みが要る
  • 買い手は「知識の非対称性」に困る。資料が統一規格でなく実績データも不透明。=標準化データに空きがある
  • 蓄電所:市場が今まさに形成期。用地・接続権利・完成蓄電所の転売が始動。市場は2024→2030年度で約10倍(矢野経済研究所:450→4,240億円)。
  • タイナビ発電所の掲載物件の約2割が系統用蓄電所(2026年3月)。登場したが、まだ小さい=伸びしろ
Competitor / 競合競合
  • 太陽光は仲介モデルで飽和。各社ほぼ「売買仲介+専任コンシェルジュ+自社販路」。人力で回している。
  • 情報は各社が囲い込み。非公開・NDA前提、他社に情報を流さない運用。=中立でオープンな情報基盤が存在しない
  • 標準化の芽(「太陽光発電事業の評価ガイド」)はあるが、これをプラットフォーム化した中立プレイヤーは不在。
  • 蓄電所セカンダリーにも先行者が出現(形成期)。蓄託(TIK TAK/GATES・関電提携)が用地〜完工案件のマッチングを開始、タイナビ発電所も蓄電所を掲載。=もう空白ではない。ただし用地・案件マッチング中心で、両アセット統合×標準データ×データ事業まで担う中立プラットフォームは未出現
  • 他業界に成功モデル。楽待・健美家が「非仲介・情報で稼ぐ」を実証。CoStarはデータ販売が主収益=堀の完成形。
Company / 自社自社
  • 太陽光と蓄電所を"両方"保有・運用する事業者。自社物件を初期在庫(シード)にでき、マーケットプレイス最大の壁=鶏卵問題を突破できる。
  • 蓄電所の運用実績データという一次データを保有。競合が持てない差別化資源であり、相場・シミュレーション・データ事業の原資になる。
  • 業界の信用・販路・名義変更などの実務知見。=立ち上げの摩擦が小さい
3Cを重ねると、狙うべきは「系統用蓄電所 × 情報モデル」の象限です。ここには蓄託(TIK TAK)等の先行者が現れ始めましたが、まだ寡占化しておらず、〈太陽光+蓄電所の両アセット〉×〈標準データ〉×〈中立・データ事業まで〉を"面"で束ねる統合ポジションは空いています。自社の強み(両資産の保有・運用データ)が最も効き、市場も約10倍に伸びる——競合が動き始めた今こそ取りにいく局面です。
先行者は出現(形成期)統合ポジションは空白自社の強みが効く= 今が参入の好機
← 太陽光(成熟・競合密集) 系統用蓄電所(空白・形成期)→ 情報プラットフォーム(非仲介)↑ ↓ 仲介モデル(手数料) PLAN C ─ 両アセット×標準データを“面”で束ねる 先行者はいるが、“統合型”のポジションはまだ空いている 他業界で実証:楽待・健美家・CoStar =「情報で稼ぐ」モデルは成立する 太陽光(集客フェーズ) タイナビ発電所 太陽光主・蓄電所も掲載(仲介型) 蓄託(TIK TAK) 用地〜完工の売買(形成期の先行者) 起点:蓄電所 太陽光 × 仲介(レッドオーシャン) ソルセル/タイナビ/とくとくファーム /クラベール/セカンドソーラー ほか 先行者は出現(形成期)。 “統合型”はまだ不在=ここを取る
Plan C の陣地(統合ポジション) 構築の起点=蓄電所/太陽光(フェーズ) 太陽光仲介の密集 蓄電所の先行プレイヤー(形成期) 他業界の実証

既存の太陽光は左下(仲介)に密集。右上(蓄電所×情報)には蓄託などの先行者が現れ始めましたが、両アセットを標準データで束ねる“統合型”はまだ不在です。蓄電所を起点に太陽光へ広げ、この統合ポジションを先に取りにいく——それが Plan C の構築順序です。

References & Competitors / 参照サービスと競合

参照した類似サービスと、同業の先行プレイヤー

「非仲介・情報で稼ぐ」モデルは他業界で実証済みです。あわせて、系統用蓄電所でも先行者が動き始めています(=市場が本物である証拠)。各サービスのリンクと、当社との違いを整理します。

A. 他業界の参照モデル(情報で稼ぐ)
楽待(らくまち)参照
www.rakumachi.jp
国内最大の収益不動産ポータル(上場:証券コード6037)。月168万人が来訪。仲介せず掲載・提案(逆マッチング)・広告・査定送客で稼ぐ。会員の4割超が年収1,000万円以上の高属性。=当社の収益モデルの原型。
健美家(けんびや)参照
www.kenbiya.com
収益物件ポータルの老舗(約20万件掲載)。掲載料・提案メール・セミナー・マンスリーレポート(相場データ)で収益化。=メディア+データで会員を維持する運営の手本。
CoStar / LoopNet参照
costar.com(LoopNet運営)
米・商業用不動産の情報最大手。市場データのサブスク販売が主収益で、マーケットプレイス(LoopNet)も運営。=“データが堀”の完成形=Plan Cの最終到達点。
Zillow参照
www.zillow.com
米・住宅の最大手ポータル。広告・送客で稼ぎ、独自の価格推定「Zestimate」を看板に。=データを“看板商品”にする発想の参考。
B. 同業の先行プレイヤー(系統用蓄電所・要注視)
蓄託(TIK TAK)/GATES直接競合
tiktak-jp.com
系統用蓄電池の用地〜完工案件のマッチング。2025年末に用地で開始、2026年7月に完工(=二次流通)へ拡大。関西電力と提携、300社超が利用。当社との違い:蓄電所単体・用地/案件が中心。当社は太陽光+蓄電所の両アセット・標準データ・データ事業まで束ねる。
タイナビ発電所競合
www.tainavi-pp.com
太陽光セカンダリーの大手。2025年3月から蓄電所も掲載(70件以上)。ただし人力の仲介・コンシェルジュ型で、蓄電所は掲載の一部。当社との違い:仲介せず、標準データで“比較できる”体験を仕組み化。
エネハブ(enehub)隣接(データ)
enehub.jp
蓄電所のプロジェクト・データ(500件超)を提供するトラッカー/メディア。物件流通ではないが“データ事業”の隣接。示唆:データ需要は既にある=Plan CのL3(データ層)の追い風。
Our Recommendation

弊社のご提案

ご選択の Plan C(総合型)を、“段階的に”構築して実現します

3C分析とポジショニングの結論どおり、狙うべきは「系統用蓄電所 × 情報モデル」の象限です。ここには蓄託(TIK TAK)等の先行者が出始めましたが、〈太陽光+蓄電所〉×〈標準データ〉×〈データ事業まで〉を面で束ねる統合ポジションはまだ不在。自社の強み(両資産の保有・運用データ)が最も効き、市場も約10倍に伸びる——競合が動き始めた今こそ、ここを先に押さえる一手が Plan C です。

一方で C は陣地が広く、一気に作ると開発が重く、供給(売り物)と集客を同時に育てる難度が上がります。そこで最も競合の薄い〈蓄電所〉から旗を立て、需要の大きい〈太陽光〉で集客を回し、データが溜まってから本丸の〈データ事業〉を起こす——という順序で構築します。これが C へ最短・低リスクで到達する道筋です。

= 構築は次の3ステップで段階的に
  1. 第1弾(MVP)は蓄電所先行で立ち上げ、掲載・送客で即マネタイズ
  2. 続けて太陽光を取り込み、集客ボリュームを確保
  3. 蓄積データを相場データ事業(本丸)へ——ここが最終的な堀になる
Plan C in Detail / プロダクトとビジネスモデル

Plan C はどんなプロダクト/ビジネスになるか

太陽光+系統用蓄電所の総合セカンダリー情報プラットフォーム。売り手(オーナー・蓄電所開発事業者・SPC保有者・自社資産)と買い手(投資家・ファンド・EPC・アグリゲーター)をつなぐ二面市場で、周辺サービスまで束ねます。

ひとことで言うと ── 「楽待の再エネ版」に、「CoStar のデータ事業」を内包したプラットフォーム。中立メディアとして両アセットの標準化データ・相場・実績を集約し、掲載と送客で回しながら、溜まったデータそのものを商品化して堀にします。
プロダクト構成(4層+周辺連携)
L1
集客層 ― メディア&会員
相場・税務・制度・DDの記事とSEOで大衆を集め、会員化する入口。無料/プレミアム会員で回遊と再訪を作る(楽待新聞型)。
L2
マーケットプレイス層 ― コア
太陽光/蓄電所の標準データ基盤(公開・非公開)+検索・マッチング+逆マッチング+問い合わせ(送客)。“知識の非対称性”を仕組みで解消する中核。
L3
データ層 ― 堀収益の本丸
蓄積した取引・実績データを相場インデックス/レポート/API/収益シミュレーターとして提供。価格が読みにくい蓄電所ほど価値が高い(CoStar・エネがえる型の高粗利事業)。
L4
取引支援層将来
標準契約・DDレポート・エスクロー、蓄電所の接続権利・用地マーケット。取引の安心と流動性を握り、市場そのものを独占する。
全層を下支え ── 周辺サービス連携:O&M・信販/銀行・保険・司法書士・アグリゲーター。取引の前後で必ず生じる需要を送客手数料で収益化。
ビジネスモデル ― 7つの収益を“フェーズ”で積み上げる
PHASE 1
立ち上げ
蓄電所ウェッジ+太陽光集客
作るもの
標準データ基盤・検索・送客・蓄電所シミュ
稼ぎ方
掲載料 + 送客/リード課金(即収益)
PHASE 2
回遊
メディア&会員
作るもの
メディア/SEO・会員基盤
稼ぎ方
有料会員 + 広告 + セミナー
PHASE 3 ★本丸
堀を起こす
データ事業
作るもの
相場インデックス/レポート/API・逆マッチング高度化
稼ぎ方
データ販売(高粗利・模倣困難)
PHASE 4
流動性を握る
取引支援
作るもの
契約/DD/エスクロー・接続権利/用地マーケット
稼ぎ方
周辺送客手数料 + 取引関連収益

収益源を一度に立てず、早く稼げるもの(掲載・送客)から始めて、データが溜まってから高粗利の本丸(データ販売)へ移す設計です。フェーズが進むほどデータが増え、堀が深くなり、模倣が難しくなります。

The Working Mock / 動くモックの中身

実際に触れるモックで、プロダクトの中身を確認できます

構想だけでなく、クリックして操作できるモック(GRIDSTOCK・仮称/別ファイル)を用意しました。ここでは、はじめての方でも中身がわかるように、体験の流れ・主な画面・シミュレーターの計算ロジックを整理します。

3つの立場で、ビジネスの“ひと回り”を体験できる

モック上部の切替で、買い手・売り手・運営の3役を行き来できます。次のループが一周する様子を、その場で実演できます。

売り手
物件を載せる
標準フォーマットで掲載を申請(手数料なし)。
運営
審査して公開
内容を確認し「承認」で即サイトに公開。
買い手
探して問い合わせ
条件で探し、資料請求・問い合わせを送る。
運営
データが溜まる
問い合わせ=収益点。実績が蓄積し堀になる。
↑ この“掲載→検索→問い合わせ”の一周が回るか、が最初に検証したいこと(PMF)
主な画面と、それぞれの狙い
トップ/検索
入口。太陽光・蓄電所を切り替えて、エリアや開発段階で探し始められる。
狙い「仲介しない・データが規格化・手数料0円」をひと目で伝える。
物件一覧
価格・利回り・出力・開発段階などで絞り込み、並べ替え。
狙いバラバラな情報を“同じ土俵”で比較できるようにする。
物件詳細(信頼の核)
全物件が同じ規格の「標準データシート」で表示。発電・運用の実績もグラフで見える。
狙い買い手の「知識の非対称性」を解消=この体験がマーケの中心。
会員限定の仕掛け
未登録だと実績データや非公開物件が隠れ、無料登録で開く
狙い見込み客(買い手)の情報を集める。データ事業の原資にもなる。
蓄電所シミュレーター
出力・容量・参入市場を入れると、想定年間収益と回収年数を試算。
狙い価格が読みにくい蓄電所の“稼ぐ力”を先に見せる差別化。
問い合わせ
資料請求・質問・見学希望を送信。内容はそのまま売主へ届く。
狙い仲介しない当社の“情報で稼ぐ”課金点(送客)。
掲載フォーム(売り手)
種別を選ぶと入力項目が切替。標準規格で抜け漏れなく載せる。
狙いデータの質をそろえ、比較・信頼を担保する。
運営ダッシュボード
掲載数・会員数・問い合わせ数(North Star)や審査待ちを把握。
狙いコアループが健全に回っているかを運営が測る。
シミュレーターの計算ロジック(先方確認用)

蓄電所は「電気が安い時間に充電し、高い時間に放電する」ことで稼ぎます。モックの試算は、はじめての方にも分かるよう、3つの収入をざっくり足し合わせる簡易モデルです。中身は次のとおりで、前提値も公開しています。

年間収益 = ( ①スポット + ②需給調整 + ③容量 ) × 運用の巧拙係数
  ①スポット収入 = 容量(kWh) × 年間サイクル数 × 1kWhの利ざや(円)
  ②需給調整収入 = 出力(kW) × 単価(万円/kW・年)
  ③容量収入 = 出力(kW) × 単価(万円/kW・年)
回収年数 = 総投資額( 容量(kWh) × 単価(万円/kWh) ) ÷ 年間収益の平均
※ ①〜③は、その物件が参入する市場だけを合算します(モックでは選択式)。

モックで使っている前提値(要件定義で御社の実データに合わせて調整します):

前提モックの置き値備考
年間サイクル数約 300 回/年1日1回弱の充放電を想定
スポット利ざや8〜13 円/kWh安値充電と高値放電の差(レンジ)
需給調整 単価0.55〜1.15 万円/kW・年制度・約定価格で変動
容量 単価0.4〜0.8 万円/kW・年参加時のみ加算
運用の巧拙係数0.85 / 1.0 / 1.15標準/良好/優良運用
総投資額の目安6.8 万円/kWh蓄電池本体+工事の目安
試算例:出力2MW・容量8MWh、参入市場=スポット+需給調整、運用「良好」の場合
→ 想定年間収益 約 3,000〜5,400万円、単純回収 約13年(総投資 約5.4億円)。
※ これはあくまで“目安”を掴むための簡易試算です。実際の収益は電力市場価格・制度改定・運用力で大きく変わり、投資判断は個別物件の実データとデューデリで行います。本試算は収益を保証するものではありません。
Next Steps

直近の進め方(次の3アクション)

方向は Plan C に確定。まずは第1弾(Phase 1=蓄電所先行MVP)の輪郭を固めます。

STEP 01
要件定義
第1弾(蓄電所先行MVP)の機能・データ項目・収益条件を確定。数値・期間もここで具体化。
STEP 02
初期スコープ/見積
MVPの範囲・費用・開発期間を確定し、Phase 2以降のロードマップを合意。
STEP 03
開発キックオフ
自社保有資産を初期在庫(シード)として掲載し、掲載・送客で立ち上げ。
Glossary / 用語集

用語集 ― 本文の専門用語をやさしく言い換え

業界外の方が本文を読むときの参照用です。このまま先方にも渡せます。

セカンダリー市場
すでに稼働している発電所・蓄電所を売買する中古市場。新規開発(新品)に対する言葉。
太陽光発電所(収益物件)
太陽光で発電し、電気を売って収入を得る投資用の設備。
系統用蓄電所
電力網に直接つなぐ大型バッテリー施設。安い時に充電・高い時に放電して収益化する。
FIT(固定価格買取制度)
発電した電気を、国が決めた固定価格で一定期間買い取る制度。高い単価の権利は中古でもプレミアがつく。
FIP/FIP転
市場価格に連動して電気を売る制度(への切り替え)。蓄電池の併設と相性が良い。
利回り(表面/実質)
投資額に対する年間収益の割合。「実質」は経費を差し引いた後の数字。
SPC
その物件専用に作った会社。物件を“会社ごと(株式)”売買することがある。
EPC
設計・調達・建設をまとめて請け負う事業者。
O&M
運転・保守。発電所の点検やメンテナンスのこと。
アグリゲーター
複数の蓄電所などをまとめ、電力市場で運用・入札する事業者。
需給調整市場/容量市場
電気の“量”だけでなく、需給を支える“調整力・供給力”を売買する電力市場。蓄電所の主な収益源。
逆マッチング
買い手の希望条件を売り手側へ届け、引き合わせる仕組み。
掲載料/送客(リード)課金
物件を載せる料金/問い合わせ1件ごとの料金。仲介手数料とは別の稼ぎ方。
鶏卵問題
売り物が無いと買い手が来ず、買い手がいないと売り物も集まらない、という立ち上げの壁。
楽待/健美家
収益不動産の情報ポータル。仲介せず、掲載や情報で稼ぐモデルの先例。
CoStar(コスター)
米国の不動産データ会社。市場データの販売が主な収益=“データで稼ぐ”の完成形。
蓄託(TIK TAK)
GATES社が運営する系統用蓄電池のマッチングプラットフォーム。用地〜完工案件の売買を扱う先行競合。